朝霧の巫女
 
 オススメ度 ★★
 
 水島さんの演じる天津忠尋くん、一番上に名前があるのですが主役ではございません 
 物語は清水愛さん演じる稗田柚子と林原めぐみさん演じる稗田倉子を中心に展開します
 水島さん目当てで見た場合「騙された!?」と思うかと・・・メインだと思わずに見てください
 
 15分という短い時間にも関わらず1話完結型でよくまとめてある作品だと思います
 原作を読まれた方の中からは「30分でじっくりと話しを展開して欲しい」という意見もききますが
 私は15分でいいんじゃないかと思いました。原作を読んでいないので強くは言えませんが
 逆に30分使うとその分追加される設定に話しの大筋が途切れて飽きがくるかと思います
 登場人物も多いのですが物語中盤に各キャラにスポットをあてたサイドストーリーもあり、
 放置されてしまうキャラや感情移入の難しいキャラがいないことも見易さに繋がっているかと
 決して名作だと騒がれる作品にはなりえないと思いますが、駄作とも言えないでしょうね
 良くも悪くもほどほど。「まぁおもしろかったんじゃない?」程度に見て丁度良いでしょう
 
 【個人的感想】
 一番上に名前があるし、出番も多いだろうと期待して見てしまったのでがっかりでした
 水島さん全然出てきませんから。主役である柚子の恋愛対象だというのに
 後半まで話しの展開はほとんど柚子・倉子・巫女委員会が中心です
 しかもBL要素までネタで盛り込み、これで女性支持も狙っているのなら短絡的すぎかと
 
 私はこまがとても好きなので第18話「昭和怪猫伝」が気に入っています
 こまの想いが届かなかったことは説明はなくとも明らかで、想いの深さが胸に染みました
 黄昏の巫女たちの存在について全てが明らかになった時はぐっとくるものがありました
 敵、味方。善の神、悪の神。二極化せずに敵側である彼らにも深い思いがあるのだと
 その心の動きやエピソードを主役以上にじっくりと描いてくれたことはとてもよかったと思います
 本来水島さん云々で語らなければいけないところですが、見所は水島さんにあらずです